さじにいのコラム〜2000年正月号

 1月27日(木)

 先週金曜日のコラムにも書いた、塾で見ている、とある中学2年生の学校では毎日何かしら事件が起こっ

ているようです。逆に事件のない日は珍しいと言うことです。もう学校の先生もあきれて怒ることもしない

とか。私の教え子も学校での授業は周りがうるさくて何を言っているのかわからず、もう寝ているといいま

す。転校したいとも言っています。品川区では中学校を選択できる制度が新年度から始まるみたいですが、

早く全都にその制度が行われることを祈願してなりません。ただ住んでいる場所だけで小学校・中学校が割

りあてられてしまう事が限界に来ているのかもしれません。

   

 1月24日(月)

 昨日、今年初めての練習試合でした。相手はレインボーズの4年以下。昨日はたまたま自分が采配をとる

ということで、新年度を考えての布陣を組んでみました。藤本くんに取ってみれば、もう16mに慣れない

といけません。細かな制球ミスはあったものの、2回1失点。エラーがらみだったので、まずまずだったと

思います。そして2番手に生涯初登板?の森田くん。どこまでできるかと思いましたが、投げ方の癖でもっ

てスピードはあまりないものの、コントロールでなんとかカバー2回無失点と予想していたよりもよい結果

でした。3番手は黒川くん。まだ速球こそ投げられないもののコントロールはだいぶ出てきました。

 守備面では出口くんのファーストの守備はうまくなりました。出口くんはあとはバッティングだけです。

福原くんはアウトにはなったもののバントをきれいに決めました。今年はまだ体が小さくパワーで負ける分

だけ技を磨きましょう。鈴木くん、堀越勝裕くん、遠藤彰くんは自分の役割と言うことを考えましょう。真

ん中は絶対に見逃してはいけません。遠藤僚くんは2年生ながらとても完璧なスクイズをきめてくれました。

レフトフライもきちんと取りました。この1年で1番上手になったんじゃないかな。でも真ん中は見逃しち

ゃだめだよ。下田くんはどこのポジションをやるにしてもあわてず、周りを見ながらプレーをしましょう。

僚のスクイズの時の2塁からの走塁は完璧でした。君がチームを動かすんだよ。松居くん、初めてキャッチ

ャーをやりましたね。まさかあんなにできるとは監督コーチみんな思ってもいませんでした。あとはキャッ

チャーの頭の勉強をしっかりして、バッティング練習もきちんとしようね。宮田くんはボールを上から見て

下の方へたたきつけることを覚えましょう。 

 1月21日(金)

 自分が見ている塾の中のとある中学の2年生が昨日こういう風に言いました。「先生、もううちの中学だ

めだよ」と。「授業中にさあ、麻雀やって先生に取り上げられたんだ」とのこと、もう中学校はここまで来

てしまったんだ、と思っているとさらに追い打ち、何かというと、とられた子供が先生に対して麻雀の勝負

を挑んで勝ったら返してくれ!と先生に向かっていったそうです。もう少し塾の教え子から話を聞くと、も

う英語の時間は授業をやらず先生も教室にすら来ないときもあるということです。先生は授業を受けなくて

もいいぞ、ということも言っているようです。

 こういった話を聞いて、自分と仲間の講師陣で公立中学校の教師選抜のあり方について、珍しく真剣に話

しあってしまいました。一番若い講師でも大学3年で6年前に中学卒業。自分にしても24歳になり中学を

卒業して9年経ってしまいました。その中で生徒はもとより、先生も変わってしまったのかなと思わざるを

得ません。もう小中学校の先生はペーパーテストの能力だけでは務まりません。何年か後には社会人でも教

員になることができるようになるとか。郵政局員という1公務員として4月から自分はがんばりますが、学

校現場のことも心配でなりません。少年野球を預かるがこそ、よけいにその子供たちの進む中学校(学校)

のことが気になってしまいます。さいわい、地元の中学校は私に音楽的能力を授けてくれた恩師が、昨年か

ら校長として戻ってきてくれたため、問題はないようです。

 自分たちの中学校時代、全てが貴重な経験になったと思って教師を志していた中学時代はもう過去のこと

なのかもしれません。でもなんとかあの頃の中学校を作りたい・・・そんなことを思って気持ちが落ち着か

ない冬の朝でした・・・ 

 1月19日(水)

 月曜日の朝日新聞の中に、学校の先生の団体が研修会を開き、研究資料として「やっぱりさんま大先生」

のビデオを使い、子供たちとうまく会話する方法は何か?というようなことを考えたらしいです。そこから

分かった明石家さんまさんの技とは、

 ● 子供の話をひとことひとこと「うん」「うん」と肯定しながら聞く。

 ● 集中して話を聞き、細かいところも聞き逃さない。

 ● 速く大きなリアクション

 ● 子供の答えが質問からずれたり、要領を得なかったりしても最後まできちんと話を聞く。決して

  否定しない。

 この記事を見て、真っ先に考えたこととしては、別にさんまさんの技は教育における技ではなく、芸人と

しての技であるということ。今更このような研究をするということは、今までの教師はいったい何をやって

いたのかということです。自分が小・中学生だったときにお世話になった先生方の中には確かに、人の話を

聞かず自分のペースでただひたすら授業をやるという先生もいましたが、多くは私たちと共に学び合い「笑

い」の分かってくれる先生が多かったと思います。だからそういう先生がまじめに言うことに限って、すご

く威厳がありました。

 今の時代の小・中の先生に求められていることは、2割は学力、3割は指導力、そして5割は話術だと思

います。さすがに高校の先生は学力9割でもかまわないと思いますが。だから教員採用が狭き門になってい

るのであれば、その門をあえて今の時代広げて欲しいのです。しかも試験のメインは面接や模擬授業にする

べきだと思います。

 自分はずっと中学校の先生になることを夢見てきました。あいにく、その夢は今はなくなってしまったけ

れども、今まで塾の先生を続けてきてこ4月以降も何かのお役に立てれば、子供に限らず人に物を教える役

職につきたいと考えています。

 1月16日(日)

 今日、今年の初練習でした。練習を見てかんじたこととして結構思い浮かぶことがありました。まず、5

年生の海老沢くんは逆シングルの動きはとてもいいのですが、左方向の動きがまだダメです。これからどん

どん練習しなければなりません。4年生では出口くん、ピッチング練習をやりましたがいいボールがきてい

ます。これをきっかけにファーストでもいいボールを投げるよう努力して欲しいです。それとは逆に堀越勝

裕くん。とる方は何とかなっても投げるときに上から下へうまく投げられない。横へ手を振ってしまう。そ

うすることによってコントロ−ルが定まりません。上から下へ投げる投げ方を早く自分のものにしなければ

なりません。そして鈴木くん。グローブは下から上へさばくものです。それさえしっかり自分の体にたたき

込めば絶対にうまくなれます。そんな感じで4、5年生について述べてみました。3年生以下は河野コーチ

からみんなよくやっていることをきいています。どんどん野球になれていきましょう。

 1月15日(土)

 本日、連盟から区長杯の詳細が送られてきました。スタートは2月6日(日)だそうで、なんとあと半月

しかありません。しかもうちはまだ今年になって練習をしていません。それに加えて、なんと4年以下のト

ーナメント表ではリーグ戦優勝のご褒美として1回戦シードとなりました。リーグ戦2位のリバーサイドJr.

は反対側のシード、つまりお互い決勝戦まで行かないと当たりません。レオーネの4年以下としてはトーナ

メント戦優勝への条件はそろいました。あとは各自がベストを尽くすだけです。ライバルは自分自身です。

 1月13日(木)

 昨日東京では初雪らしかったです。そんな雪でも台風でも絶対に止まることのない東武線も人身事故には

勝てず、塾からの帰りは普通、竹の塚から仲御徒町まで25分でつくところなのです。でもなんとか北千住

に電車が到着したのが竹の塚発30分後、北千住からは日比谷線が、復旧の見通しが立たず。そのままやむ

なく千代田線に乗り換え、湯島まで。乗り越し料金30円はとられるは、1時間半もかかるはで散々な帰り

道でした。でもめったにお目にかかれることでないからちょっとワクワクしてしまったのでした。

 1月7日(金)

 今日で塾の冬期講習も終わりました。さてやはり避けて通れなかった話題が昨日の「3年B組金八先生」

でした。シリーズ5作目にして久方ぶりに生徒を殴り飛ばしてしまった一教師坂本金八について、我が塾の

中学3年生はあんな状況ならば体罰ではないという意見が多く、逆にあれが体罰になったらうちの中学は先

生がいなくなっちゃうかもしれない、との意見までありました。

 私自身では、中学1年生の冬に先生に殴られています。といってもそれは当時の同級生(学年全体)の男

子すべてが殴られたのです。理由は3年生を送る会の練習で男子がまったく声が出さなかったことにありま

す。あの当時80名近い男子を1人の先生が全員「ぶっとばし」たのです。まさに「これからぶっとばす!」

の言葉の後に・・・

 でもこれは当時の生徒の間では全然体罰に値する問題ではありませんでした。もちろん、親の間で騒いだ

方はいたかもしれませんが。この後、少しずつ男子は声を出すようになり、最終的には「合唱王国」御徒町

中学の土台を作ったのです。

 昨日の放送で、私はあれが体罰だとは思っていません。「約束を破った」という正当な理由があるからで

す。でもドラマは無視してあの現場にいない父兄というのは、どんな理由であれ学校や教育委員会にどなり

こみにいくのでしょう。そんな展開になる来週の放送も見物です。

 1月5日(水)

 塾の冬期講習も今日で後半2日目。まったく持って曜日感覚がマヒしています。そんな中で掲示板にも書

いたように、新チームの背番号と日曜日の駅伝大会のメンバーが決まりました。駅伝大会のメンバーは一応

タイムとにらめっこをして決めたつもりです。背番号の方は順当に決まりました。一部悩んだ所もあります

が。さて日曜日まで待ってください。

 1月1日(土)

 あけましておめでとうございます。2000年問題も今のところ大きな事件は身の回りでは起きていませ

ん。それは置いておいて、今年は新6年生にはおそらくプレッシャーのかかる状況が続くと思います。そし

て、新5年生は9月に行われる新人戦優勝を目標にこれから半年は地獄が来ると思っておいてください。ま

ずは、各自が今年1年なにをしたいか?どんな結果を残したいかという目標を決めた上、まず年初めはマラ

ソンからがんばりましょう。

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